年頭所感(その2)

 トランプ氏の倫理感にかけ特異な手法による国家運営に新たな文明の息吹を見いだすことはできませんが、国民(民)が主権もつ国家主義によるナショナリズムの息吹そのものは古い文明を前後裁断させ新たな文明を生み出す原動力になるように思っています。

 もちろん「国家主義によるナショナリズム」は諸刃の剣で、戦前の軍国主義や民主主義のひな形とも言えるワイマール憲法下でヒトラー独裁国家を生み出した如く「(グローバル)国際主義」も「(ナショナリズム)国家主義」)もどちらも権力機構の支配手段となりうるのは過去の歴史から自明の理と言えます。

 新たな文明がどのような価値観でどのように生まれるかは定かではありませんが、願いを込めて思い描けくとすれば、国々の伝統文化と風土歴史を遺伝子に持つ国民性から生じる国家主義(ナショナリズム)の特異性・特殊性ある国々の主体性を活かし、それを統合した百花繚乱のローバル(国際主義)なワンワールドの世界が生まれればと思っています。

 利他村はそのような未来世界を想定して、大変化の始まりの今年は、過去の取り組みにこだわらずに前後裁断して、まずはコロナ後に生ずる危機への準備として「自給自足による食料の確保」に焦点を合わせ、利他の思いを持つ信頼し合える仲間で「競争から共創へ!」の思いをもって「新たな世界のひな形のようなコミュニティーつくり」に向かって進むことだと思っています。

 ことしは、変化の年と思い、前後裁断し同じような思いをもつ仲間を募り頑張ります
     どうぞよろしくご指導・ご支援頂きますようお願いします

年頭所感(その1)

 明けましておめでとうございます

 今年は古い時代がどんどん壊れ新たな息吹が見える年だと思っています。

 古い時代はコロナ不況が深まり、覇権国のアメリカ大統領選でどちらが選ばれようとアメリカ国内の分裂が進み、台頭する中国と軋轢も増し、イギリスのEU離脱等々・・・先が見えない混迷の世界が続き、日本では国のトップリーダーであった安部前首相の「桜を見る会」の有ってはならない「嘘」の国会答弁が明らかになり、森友・加計学園への疑惑もあり政治不信がますます深まり、その政権を引き継いだ管新政権も度重なるコロナ対策の失策などで、はや政権末期の様相・・・・と古い世界の社会システムが至る所で崩壊に向かう年になるだろうと思っています。。

 このような先が見え無くなっている状況は、歴史のサイクルに生ずる一時的停な現象ではなく、古い文明から新しい文明を前後裁断する大きな出来事のように思えてなりません。

 その古い文明が終演する原因の一つは、6,000年前から始まった知の文明が精神と物質のバランスある進化ではなく、物の豊かさに比重を置いた成長がバランスを失い崖から落ちるように崩壊が始まったからだろうと思っています。

 それは物の豊かさの競い合いに勝利した国際金融資本が軍産複合体を配下に陰の政府(ディープステイト)として各国を支配下に置き、国際主義によるグローバル世界(統一政府)を推し進めることで1:99と言われる貧富の格差が拡大固定化する世界を生み出し、その結果バランスを無くすことで自浄能力そのものを失い崩壊に向かうようになったからではと思っています。

 その競争原理の世界の反作用として動き出したのが「国家を国民の手に戻そうと」登場したトランプ氏の掲げる「国家主義のナショナリズム」の動きではないかと思っています。

本年度の森林緑化作業も無事終了しました

 平成21年に佐用町を襲った大洪水(無くなった方20名)の被害から町を元気にしようと戦国時代の織田と毛利の合戦のあった上月城から尾根道を切り開き作り始めた遊歩道つくり、タイミング良く平成26年からは兵庫県の森林緑化事業の補助金を受けることが出来、おかげで遊歩道を広げるも出来「上月城跡:歴史と自然の遊歩道」としても知られるようになり町おこしに貢献できたのではと思っています。

 その県の本年度の森林緑化に伴う森林整備の多くのボランティアの参加で無事終了することが出来ました。

 そして本年度は利他村周辺の森林整備をしたことで沢山の薪の確保ができ助かっています

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「はぜ掛け」による天日干しまで完了です

 今の田んぼ風景では見ることが無くなっていますが、農業機械がなく辛うじて手に入ったバインダーも期待どうりに働いてくれず、利他村ダーチャは人海作戦での稲刈りと「はぜ掛け」による天日干しが今回の作業でした。

 秋の日差しの下で天日干しをすることでアミノ酸と糖の含有量が高くなり、稲を逆さまに吊るすことで、わらの油分や栄養分、甘みが米粒におり、「天日干しのお米は機械で乾燥したお米と美味しさが全く違うよ!」との話に気を良くしたまでは良かったものの暗くなるまでの作業には仲間の皆さん本当にお疲れ様でした。

  おっかなびっくりで始めたお米つくりに稲穂が答えてくれています

 素人集団が無農薬無肥料で始めた「おっかなびっくり」の「お米つくり」も秋と共に稲穂がしっかりと実り、後は人海戦術での手作業で10には稲刈りそして昔ながらの天日干しの乾燥と11月には「自分たちで作った新米のお米を食べよう!」との仲間の夢が実現するのを心待ちにしています。

 近くの農家さんも「週末は田舎で農園暮らし(ダーチャ)」に集う都市部の人が始めた昔ながらの米つくりを心配しながらも好意的に見守って頂いていますのでなんとか期待に答えられそうホッとしています。

 またコロナ後は世界的な不況と各国からの食料の輸入が滞ることを危惧して「自給自足を目指す」と意気込んでしていますので少し足がかりが出来たのではと思っています



[行燈まつり」を楽しむ

 雨の多かった7月から一転8月は晴天が続く暑い暑い夏、無農薬栽培の利他村農園は活きよい良く伸びる「雑草との戦い」です。

 しかし夏には夏祭りがあります、利他村のある佐用町も「コロナでイベント全面中止」と少々がっかりしていましたが、大型耕運機で助っ人して頂いた「皆田和紙保存会」の「21年の大洪水で被害に遭った方への鎮魂を兼ねて毎年開催している行燈まつり」は続けたいとの思いにお返したいとの思いもあり協賛として参加させて頂きました。

 当日は利他村の農作業は午前中で終了し、午後から行燈まつりの準備をさせて頂き夜は関西屈指のシャンソン歌手山田直毅さんの歌と行燈の灯火にうっとりしながらの田舎でのお祭りを楽しみました。

上月行燈まつりの準備から行燈の夕べの写真集です、ご覧ください

http://ele-craft.com/photo/andon/

新型コロナ後の利他村は!

未知の新型コロナウィルスは第2波感染期に入り変異するウィルスにあってワクチンや治療薬の開発もいたちごっこが予想されていますのでおそらく2から3年収束するのは難しく、そうなると確実に世界的な経済不況(大恐慌)になり「命の心配」と「生活の心配」が増すだろうと思っています。

 もちろん過去に何千万人の死者を出した黒死病やスペイン風邪も人類は乗り越えてきましたので今回の感染症も経済恐慌も必ず乗り越え新たな世界を創ることは確実だろうと思っています。

 とは言え、まずは今回の感染症に対しては国一丸となって「命を守る」ことを最優先に「検査と追跡と隔離施設の確保」と「感染者の隔離」を徹底し乗り越えるしかないと思っています。

 残念ながら現政権は「誰もつけないアベノマスク」や「感染拡大中のGOTOキャンペーン」・・・と的の外れた施策にあっては苛立たしさを超え怒りさえ覚えます。。

 独裁国とは異なり民主主義国の我が国にあっては国民に「三密とマスク」を促し「感染者数の報告」するだけなく「検査態勢と感染者や受入病院・施設の確保の取り組み」について納得する充分な説明と説得がないとダメで「国難の今の時期」に国会を閉めるなどただただ唖然とするばかりです。

 ・・・・と現政権への不信や怒りを言っても「命の心配」も「生活の心配」も無くなることもなく、私たちは自己防衛として「命」については自己免疫力を高め「生活」については最低限「食と住まい」の心配を無くす準備をしないとと思っています。

 特に「生活の心配」についてはコロナを契機にに「倒産失業」が増えるのは必至で、仕事のあり方自体も「テレワーク化」やAI(人工知能)やIOT(もののインターネット)そしてAIロボットの進化によって大きく変わるのは確実で、さらに「管理者のいないブロックチェーン」は確実に社会構造を変えることが予想されますから仕事や働き方そのものも変わり「生活の心配」は増えるだろうと思います

 当然に、そのような「倒産失業」や「社会的構造による生活破壊」に対して「ベイシックインカム」のような制度によって最低限の生活はできると思いますが、長い人生それだけでは新たな時代に適応した「人間らしい安心した生活」は難しいのは言うまでもありません。

 利他村では「コロナ」を弾みに古い社会から新たな社会に変わることを所与としてて新たな時代に相応しい働き方と生き方については仲間と共に探求し試行錯誤しながら取り組もうと思っています。

 特に新たな時代は高度な通信技術とAIの時代でもありますので当然にそれを活用してゆくことを前提にして何と言っても「食の安心」が生活の豊かさの基本ですので利他村では「半農(自給自足)半X(年金や自分に合った仕事)」を基本のライフスタイルにしたいと思っています。

 そして、新たな時代の生活の拠点は「自然と共生」できる田舎と思っていますので移住やダーチャ(週末田舎暮らし)に集う仲間で老・壮・青・幼のバランスのある共同体(ビッレッジ)」を夢にして取り組もうと思っています。

 今回の新型コロナは古い流れのを終演させ新たな文明(時代)の流れを加速させるものとしてポジティブに考えチャンスしてゆこうと思っています。

雑草との戦いの始まり

 田植えも終えもち大豆の種まき終えてホッとする間無く梅雨は雑草には嬉しい季節、なおさら無農薬無肥料ですので雑草の思うまま!覚悟していましたが「昔の農家の人のご苦労」をしみじみ痛感した7月の利他村ダーチャの作業でした

今では見られない昔ながらの田車での雑草除去作業です

「田植え」そして備蓄用の「もち大豆」代替食として「真菰」の植え付けをしました


農繁期の5月中旬から毎日曜日に利他村ダーチャの仲間が集い、新たに借りた田(第3・第4農地)の耕しから水張そして代掻きそして6月14日(日)に田植え(約1反)を体験しました。

地元の農業をしている仲間の指導の下に皆素人ばかりの仲間が泥で足が抜けないなどしながら楽しい田植え体験になりました、

次に21日(日)には新たに借りた畑(第5農園)に地元特産の「もち大豆」を植え秋には「もち大豆みそ」を作る予定です。

また目高にある第2農園では、縄文時代の稲作が始まるまでに人々の常用食でもあり、菰葺の屋根に使ったり、しめ縄のような祭事につかったりしていた「真菰」を仲間の知人から分けてもらい水田をつくり株を植え付けをしました。

コロナ後には大恐慌になると言われ、そうなると当然に海外からの食料も入らなくなります。まだ深刻さはそれほどではなく「何とかなる」と思っている人も大いとは思いますが「ゆでガエル」にはなりたくないと思ってる利他村ダーチャの仲間ですので、少なくとも自給用の農野菜は準備しておこうと仲間で話し合っています。